2050年カーボンニュートラル実現へ
産業界における水素活用の現実的な歩みとロードマップ

1.背景と目的

2050年のカーボンニュートラル (脱炭素社会)達成に向け、再生可能エネルギーによる「電化」だけでは対応できない産業部門 (工場の高温熱源など)において、燃焼時にCO2を排出しない「水素」の活用が注目されています。本資料では、これまでの歩みとこれからの現実的な見通しを解説します。

2.水素活用のロードマップ (2013年~2050年)

日本の産業界における水素導入は、技術蓄積を経て、いよいよ社会実装のフェーズを迎えています。

01

2013年~
技術開発・実証の開始
  基礎的な技術開発や小規模な実証実験がスタートした黎明期。

02

2020年代前半
個別企業での先行導入
  一部の先進的な工場で、バーナーの水素化や自家製水素(地産地消)の部分的な実証が進行。

03

2025年(現在・転換点)
商用化・社会実装の本格化

   【現在の大きな動き】

  国の「値差支援制度」が始動。コンビナート等への大規模な水素インフラ構想が本格化。

04

2030年への展望
サプライチェーン拡大・コスト削減
  海外からの大量輸入ルート確立と国内インフラ整備により、利用コストを大幅に低減。

05

2050年目標
カーボンニュートラルの達成
  製造プロセスの根本的な水素化と主要熱源の代替により、産業部門の脱炭素化を完了。

3.水素の種類(製造過程による分類)

水素は製造過程におけるCO2排出量の違いによって、色分けして呼ばれます。

4.想定される水素の調達・導入方法

■ ボンベ・カードルでの調達(小~中規模向け)

■ 水電解装置の導入(オンサイト製造・地産地消)


■ パイプライン・大型輸送(大規模・本格導入向け)

5.産業界における現実的な取り組み(工場での活用例)

■ ①工場熱源(工場炉など)の水素化(混焼から専焼へ)

■ ②水素の「地産地消」モデル

6.今後の主なハードル

■ 物理的な供給インフラの整備

■ グリーン価値の市場定着

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